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【エネルギー全般・政治経済】

中露エネルギー交渉 重要事業をめぐる協力で前進 天然ガスでも原則合意 (11/06/01)
2011/6/2
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国の王岐山副首相とロシアのセーチン副首相は中露エネルギー交渉代表第7回会談を行なった。会談は円満に終了し、両国は重要事業協力の面で大きな一歩を踏み出した。

 重要事業協力の面で大きな一歩

 中露エネルギー交渉の副代表である国家発展改革委員会副主任兼国家能源局長の劉鉄男氏は次のように表明した。

 今回のエネルギー会談は昨年9月の第6回会談以来であり、両国のエネルギー協力の進展と成果については高く評価できる。「3つの言葉で総括すると、既存の事業協力を推進し、新たな協力領域を開拓し、重要な問題について十分に意見を交換した、ということになる」。

 今回の会談において、中露は重要な事業の協力の面で大きな一歩を踏み出した。プーチン首相の立会いの下に、王岐山副首相とセーチン副首相は、《2009年6月24日「天然ガス分野協力の了解覚書」に関する議定書》に調印した。「中国とロシアは、石油、天然ガス、石炭、原子力発電、水力発電並びにバイオマスエネルギーなど様々な分野で協力を展開する。これほど短い時間で、これほどの進展と成果があったのは、世界の二国間エネルギー協力においても稀有の例と言える」。

 また、ロシア新聞の報道によると、同会談において中露双方は今後のロシア天然ガス長期供給問題について討議し、関連文書に調印した。ロシア首相報道官によると、中露両国はすでにロシア天然ガス対中長期供給の原則問題で合意しているが、価格決定フォーミュラについてはさらなる協議が必要である。

 セーチン副首相は、中露両国は30年間の天然ガス供給契約を結ぶ予定であり、6月10日の胡錦濤国家主席のロシア訪問中に調印することになる。この契約では、2本のパイプラインによって年間680億m3の天然ガスを供給することが定められる。

 なお、国家能源局は今回の会談の準備を進めるため、中国政府の官僚、大手企業の幹部や専門技術要員からなる先遣隊をモスクワに派遣した。先遣隊は、石油、天然ガス、電力、石炭、エネルギー効率及び再生可能エネルギーの5つのワーキングチームに分かれて、ロシアの関係する部局や企業と徹底的に会合を行なった。

 (中国経済網 6月1日)