中国石油天然ガス管道公司の湯亜利副総経理は8日、今年の中国石油天然ガス集団(CNPC)の天然ガス販売量は昨年を上回る450億m3以上に達するが、国内価格と海外価格の逆ザヤが深刻であり、国内天然ガス価格引き上げの余地は大きいと述べた。

　現在国際市場の天然ガス価格は8〜10$/Mbtuに高騰しているが、国内価格は5〜6$であり、湯亜利副総経理は、エネルギーセキュリティを確保するためには、国内価格の引き上げは必然であるとした。

　なお、「2007年中国エネルギー発展報告」は、今後15年、中国の天然ガス需要は年平均11〜13％のペースで急増し、2010年の需要量は1,000億m3に達すると予想している。国家発展改革委員会(NDRC)能源局筋によると、拡大する需要を賄うため、国内天然ガスの探鉱開発を一層強化するとともに、国際共同開発や輸入によって、天然ガスの不足分を補うことになる。

　(緑港燃気資訊網 11月9日)