6月22日、中国石油天然ガス集団(CNPC)は、カナダEncana社との交渉で、価値判断、取引の手順や重要ビジネス条項などの面で合意に達することができず、同社とのシェールガス事業協力交渉を中止したことを明らかにした。

　CNPCは、交渉中止がCNPCのカナダその他の国における発展戦略に影響することはないとしている。

　CNPCとEncana社の当初の合意によると、両社は54億カナダドル（56億米ドル）を出資して合弁会社を設け、それによりCNPCがブリティッシュコロンビア州にあるCutbank Ridgeシェールガス田の50％の株式を取得することになっていた。もし取引が成功していたなら、中国企業のカナダにおける最大のFDIになっていただろう。

　なお、Encana社は、合弁会社の経営契約問題など、中心になる問題で合意できなかったため、交渉を中止したとしている。

　（第一財経日報 6月23日）