中国都市ガス協会の遅国敬事務局長は北京で開催された2011年中国国際液化天然ガス大会において、中国国内の天然ガス需要の拡大に伴って天然ガス輸入量が年々増加し、国内天然ガス価格も絶えず上昇すると表明した。

　遅国敬事務局長によると、現在中国の一次エネルギーに占める天然ガスの比率は4％足らずであるが、クリーンで効率的な天然ガス需要は今後さらに拡大し、2020年には4,000億m3に達する。その半分は国産天然ガスで賄うが、残りは国外からのパイプラインガスとLNGの輸入が必要である。つまり、中国の天然ガスの輸入依存度は絶えず上昇する。一方、輸入天然ガス価格は国内価格よりも高いため、複数のガス源が今後も長期にわたって並存する中国では、天然ガス価格の上昇は避けられない。

　（第一財経日報 6月30日）