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【石炭】

中国神華が世界最大のコークス用原料炭鉱の株式40%を取得 (11/07/06)
2011/7/7
中国【石炭】

 世界最大のコーク用原料炭鉱の入札結果が明らかになった。中国神華主導の連合がモンゴルTavan Tolgoi炭鉱の40%の株式を取得して筆頭株主になった。米国のPeabody Energyは24%の株式を取得し、残りの36%の株式はロシアとモンゴルの連合が保有することになった。

 Tavan Tolgoi炭鉱は世界最大の未開発炭鉱。鉱区の石炭埋蔵面積は400平方キロ、炭層の厚みは190メートルに上り、合計16層。世界的にも不足している高品質のコークス用原料炭である。基本的に確認されたコークス用原料炭埋蔵量は64億トン、価値は3,000億ドル余りに上る。

 Tavan Tolgoi炭鉱は中蒙国境から270キロの距離にある。コークス用原料炭は鉄鋼の主要原料として、世界の鉄鋼企業や鉱業企業の争奪の対象になっている。周知のごとく、コークス用原料炭価格は近年大幅に上昇している。今回の入札でも世界の主要エネルギーメジャーが参加し、その多くは提携して入札した。中国最大の石炭企業である神華は2003年に同炭鉱の開発権を取得し、モンゴル政府との間に疎通を進め、金融や鉄道等の分野で共同投資を行なってきた。今回神華が最終的に勝利した根本原因はここにある。但し、モンゴル国内の輸送インフラは脆弱であり、生産した石炭をいかにして輸送するかが課題である。

 中国は石炭資源が豊かであるが、近年は純輸入国になっている。加えて、中国のコークス用原料炭資源は決して豊かではなく、高品質のコークス用原料炭資源となるとさらに乏しい。

 (京華時報 7月6日)