国家電網公司は先日専門会議を開いて、新規農村電力網改造高度化事業について全面的に動員と部署を行い、第12次５ヵ年規画期に、これまで未改造だった農村電力網の全面改造を進めるとともに、改造済みの農村電力網の新たな不適応問題を解決することにした。

　国家電網公司の作業計画に基づき、新規の農村電力網改造プロジェクトに当たっては、電力網改造の面積と電力供給のカバーする面積をより一層拡大し、県域電力網の連系の脆弱性、農村電力供給施設のオーバーロード、電力供給の「ボトルネック」や「低電圧」といった農村電力網において突出している問題の解決に力を入れ、農村電力網の全体水準を高める技術のグレードアップを推進する。「井戸ポンプへの通電」プロジェクトと農林場電力網改造プロジェクトを統一的に計画配置し、農業生産用の電力使用条件の改善を絶えず進めて、農村経済と農民の生活用の電力を賄う。同時に国家電網公司は、農村電力体制の改革と都市・農村の同一電力網の電力価格一本化も着実に推進し、都市・農村の同一電力網の電力価格一本化を全面的に実現する。

　国家電網公司は、2015年には所轄区域内における農村電力網の電力供給信頼度を99.7％に高めること、総合電圧合格率を98.5％に高めること、総合送電ロス率を平均6.2％に下げることを、目標として確定したとのことである。データから明らかなように、これまで数次にわたる改造によって、国家電網公司の農村電力網の電力供給信頼度はすでに99.5％に達し、総合電圧合格率は97.1％に達している。

　国家電網公司の電力供給区域は26の省・自治区・直轄市をカバーし、農村における2.76億戸以上の各種ユーザーと全国農村人口の約80％に当たる農業人口6.67億人に服務している。安信証券アナリストの黄守宏氏の試算によると、今後3年で国は農村電力網の改造に2,000億元以上を投入することになる。

　（財新網 7月7日）