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中国
【エネルギー全般・政治経済】

中国の今年上期のGDP成長率は9.6% (11/07/13)
2011/7/21
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国国家統計局は7月13日、2011年上半期の中国経済統計を発表した。

 【GDP】

 上半期のGDPは20兆4,459億元、前年同期比の実質成長率は9.6%となった。第1四半期の成長率は9.7%、第2四半期は9.5%。産業別では、第一次産業が1兆5,700億元、成長率は3.2%、第二次産業は10兆2,178億元、11.0%、第三次産業は8兆6,581億元、9.2%。第1四半期のGDPは前期比で2.1%のプラス、第2四半期のGDPは前期比2.2%のプラスとなった。

 【農業生産】

 農業生産は全体的に安定し、夏季穀物生産は豊作で、全国生産量は1億2,627万トン、前年より312万トン、2.5%の増産となった。上半期の豚・牛・羊・家禽の食肉生産量は3,722万トン、前年同期比0.2%増、うち豚肉生産量は2,443万トン、0.5%減。

 【工業生産】

 工業生産は着実に増加し、企業の収益は引き続き増加した。上半期の全国の一定規模以上の工業付加価値生産高は前年同期比14.3%増加した。企業類型別の前年同期比の伸び率は、国有及び国有持ち株企業が10.7%、集体企業9.6%、株式制企業16.1%、外国企業及び香港・マカオ・台湾投資企業11.1%。重工業の伸び率は14.7%、軽工業は13.1%。地区別の前年同期比の伸び率は、東部地区12.4%、中部地区17.8%、西部地区17.3%。

 1〜5月期の全国の一定規模以上の工業企業の利益は1兆9,203億元、前年同期比27.9%の増益となった。

 【固定資産投資】

 固定資産投資は比較的急速な増加を示し、特に不動産投資の伸びが急速であった。固定資産投資(農家を含まず)は12兆4,567億元、前年同期比25.6%増、うち国有及び国有持ち株投資が4兆3,050億元、14.6%増。産業別の前年同期比の伸び率は、第一次産業投資20.6%、第二次産業投資27.1%、第三産次業投資24.7%。地区別では、東部地区の投資が前年同期比22.6%増、中部地区は31.0%増、西部地区29.2%増。6月期の固定資産投資(農家を含まず)は前月比で1.04%減少した。

 上半期の全国不動産開発資は2兆6,250億元、前年同期比32.9%増となった。うち住宅投資は1兆8,641億元、36.1%増。

 【小売】

 市場の小売は安定して成長した。自動車、不動産関連商品の小売額の伸び率は減速した。上半期の社会消費品小売総額は8兆5,833億元、前年同期比16.8%増加した。

 自動車類の小売額の伸び率は15.0%で、前年同期より22.1ポイント下がり、家具類の伸び率は30.0%で、8.5ポイント下がった。家電AV製品類は21.5%、7.3ポイント下がった。6月期の社会消費品小売総額は前年同期比17.7%、前月比で1.38%増加した。

 【所得】

 都市・農村住民の収入は比較的急速に伸びた。上半期の都市住民家庭の1人当たり平均総収入は12,076元、うち都市住民の1人当たり可処分所得は1,1041元、前年同期比13.2%増、実質では7.6%増となった。農村住民の1人当たり平均の現金収入は3,706元、前年同期比20.4%増加し、実質では13.7%増加した。

 国家統計局の盛来遠報道官は次のように述べた。上半期は複雑で変化の多い国際情勢と国内経済に発生した新たな状況や問題に直面しつつ、党中央と国務院は積極財政政策と穏健な貨幣政策を堅持し、マクロ調整の強化と完備を絶えず進め、全体的に良好な経済運営を行い、引き続きマクロ調整の所期の方向へと発展した。現在、経済発展が直面する環境は依然として複雑であり、不安定、不確実要因が多い。次の段階でもマクロ経済政策の舵取りを動揺させず、政策の連続性、安定性を維持し、物価の総合水準の安定をマクロ経済調整の首位に位置づけ、政策の重点性、機敏性、有効性を強めて、経済の安定的かつ比較的急速な発展を維持し、経済構造とインフレ管理の関係を調整し、改革革新を強化し、経済構造の調整と発展方式の転換を加速して、経済の良好で急速な発展を促進しなければならない。