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中国
【新エネルギー】

第12次5ヵ年規画末にはクリーン・エネルギーと新エネが農村エネルギーの6割超に (11/07/15)
2011/7/21
中国【新エネルギー】

 国家発展改革委員会の杜鷹副主任は、今後数年内に中国の農村エネルギー構造の中でクリーン・エネルギーと新エネルギーの比率が大幅に上昇すると表明し、第12次5ヵ年規画期末には6割以上を占めるようにするとの希望を表明した。

 中国は農村のエネルギー構造の調整やエネルギー利用方式の改善のため多くのプロジェクトを実施し、顕著な成果を上げている。例えば、メタン発酵ガスは、2002年のわずか1,100万戸から2010年末には4,000万戸に広がり、1.55億人に恩恵が及んでいる。

 しかし、中国の農村のエネルギー利用方式は先進諸国に比べ依然として時代遅れであり、構造は不合理である。農村のエネルギー構造の中では石炭等の在来型エネルギーが29%、くずわら、薪などの在来型バイオマスエネルギーが37.2%を占めている。一方、液化ガス、天然ガス、電力等のクリーン・エネルギーは24.2%、メタン発酵ガス等の新エネルギーの比率はわずか9.6%に過ぎない。また、農村の生活用エネルギー使用量は5.5億tce(標準炭換算トン)に上り、エネルギー利用効率も低く、大きな資源浪費と環境汚染をもたらしている。

 杜鷹副主任によると、今後農村のエネルギーはクリーン化、高品質化、産業化、現代化に向けて発展、進化させ、第12次5ヵ年規画期末には農村の年間エネルギー消費総量を4.4億トンに引き下げ、うちクリーン・エネルギーの比率を40%、新エネルギーの比率を25%に引き上げることになる。

 (新華網 7月15日)