国家能源局長・劉鉄男は、シェールガス専門発展計画を可及的速やかに策定し、第12次５ヵ年規画期にはシェールガス発展の資源的、技術的、産業的基礎を形成して、第13次５ヵ年規画期の発展につなげなければならないと指摘した。

　劉局長は、シェールガス産業の健全で秩序ある発展を推進するためには、計画による誘導を堅持する必要があるとし、シェールガス発展規画を科学的に策定し、資源状況を明らかにした上で、シェールガス発展の目標、主要任務並びに保障措置を明確にして、シェールガス産業の科学的かつ秩序ある発展を促進すべきとした。

　劉局長は、シェールガスの大規模開発は世界のエネルギー分野の革命であり、中国がシェールガス開発を加速することは、天然ガスの供給、エネルギー構造の改善やエネルギーセキュリティの確保において重要な意義を備えていると強調、シェールガス発展に関係する産業政策、評価標準、参入条件や環境標準等を科学的に制定しなければならないとした。

　国家発展改革委員会と能源局は国家科技重要専門計画においてシェールガス研究とモデルプロジェクトを設けている。劉局長は、シェールガス産業の健全で秩序ある発展を推進するためには、科学技術研究と対外協力の強化を通して、先進技術の導入、消化、吸収を進め、中国の資源状況に適した探査、開発、生産及びマネジメントの技術を掌握すると同時に、資源開発、市場開拓、ガス価格、企業マネジメント等の面で政策支援が必要であると述べた。

　なお、中国のシェールガス可採資源量は約26兆m3で、ほぼ米国に匹敵する。中国のシェールガス資源は未開発であり、開発のポテンシャルは莫大である。ある専門家は、2030年にはシェールガスが中国の天然ガス総生産量の25％を占めると見ている。

　（中国石化新聞網 7月20日）