7月13日、科学技術部は《国家第12次5ヵ年科学技術発展規画》を公布し、大型先進加圧水型炉及び高温ガス冷却炉を国家科技重要専門プロジェクトに指定した。この規画は中国の原子力発電の中長期発展計画のタイムスケジュールを策定したものでもあり、先に公布されていた《第12次5ヵ年エネルギー発展規画》を細分化したものと考えられる。

　《国家第12次5ヵ年科学技術発展規画》は、第三世代のAP1000技術を全面的に把握し、内陸部の原子力発電所の立地標準を設計しなければならないとしている。また、2013年頃にモデル発電所を完成させて試験運転を行い、さらに、2015年にはCAP1000モデル発電所を完成させ試験運転を行うとしている。こうしたところから、来年には原子力発電所建設の許認可が再開されると予想される。

　現在、中国の30余りの新規プロジェクトの大多数は2.5世代の原子力発電技術(CPR)を採用しているが、中国はすでに第三世代技術(AP1000)の導入を加速するとともに、明確なCAP1000技術の自主開発のタイムスケジュールを定めている。今回の《国家第12次5ヵ年科学技術発展規画》と中国政府の「原子力発電を放棄しない」との表明によって、第三世代原子力発電関連企業が恩恵を受ける。

　（捜狐証券 7月19日）