ロシア天然ガス会社Gazpromの代表団が北京に到着し、新たな天然ガス価格交渉が7月31日から始まる。中露交渉の争点は価格である。ロシア側の提示した井戸元出荷価格は1,000m3当たり250ドルで、中国側が400億ドルを前払いすることを前提に向う30年間の対中天然ガス供給を保証するとしている。しかし、この価格は中国の国産陸上天然ガス出荷価格よりも40%高く、しかも輸送費を加えると、中国到着価格は300億ドルを上回る可能性もある。 もう一つの争点はロシアのどの天然ガス供給源から中国へ天然ガスを輸出するかということである。中国側は東シベリアから中国東北の満州里、瀋陽へ天然ガスを供給してからその他の都市に送ることを希望している。それによってパイプライン建設費を引き下げられるからである。一方、ロシア側は資源が豊富で設備の整った西シベリア地区を起点に、新疆アルタイ地区へ天然ガスを送ることを希望している。しかし、このルートは東シベリアからのルートに比べはるかに遠く、パイプライン輸送費が一層かさむことになる。 (中国能源網 8月1日)
ロシア天然ガス会社Gazpromの代表団が北京に到着し、新たな天然ガス価格交渉が7月31日から始まる。中露交渉の争点は価格である。ロシア側の提示した井戸元出荷価格は1,000m3当たり250ドルで、中国側が400億ドルを前払いすることを前提に向う30年間の対中天然ガス供給を保証するとしている。しかし、この価格は中国の国産陸上天然ガス出荷価格よりも40%高く、しかも輸送費を加えると、中国到着価格は300億ドルを上回る可能性もある。
もう一つの争点はロシアのどの天然ガス供給源から中国へ天然ガスを輸出するかということである。中国側は東シベリアから中国東北の満州里、瀋陽へ天然ガスを供給してからその他の都市に送ることを希望している。それによってパイプライン建設費を引き下げられるからである。一方、ロシア側は資源が豊富で設備の整った西シベリア地区を起点に、新疆アルタイ地区へ天然ガスを送ることを希望している。しかし、このルートは東シベリアからのルートに比べはるかに遠く、パイプライン輸送費が一層かさむことになる。
(中国能源網 8月1日)