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中国
【石炭】

中国の石炭化学工業に生産能力過剰の懸念上昇 (11/08/03)
2011/8/10
中国【石炭】

 《石炭高度加工モデルプロジェクト規画》は年内にも策定される見込みであるが、未来の石炭化学工業の発展は「適度」から「慎重」に改められる。石炭化学工業発展をめぐる問題には中国政府も注目している。中投顧問公司化学産業研究員の李加楠氏によると、中国の石炭化学工業は急速に発展したが、コークスやカーバイドなど在来型石炭化学工業には深刻な生産能力過剰が生じている。また、石炭由来SNG(代替天然ガス)、石炭液化、CTO(石炭由来オレフィン)といった現代的石炭化学工業も、近年建設中並びに計画中の事業が増えて、すでに過熱傾向を示し、将来生産能力過剰のリスクに直面することになる。

 全国の建設中及び計画中の石炭液化プロジェクトは合計4,000万トン以上の規模に達し、石炭由来SNGの生産能力は1,500億m3以上、メタノール系オレフィンは2,800万トン、石炭系エチレングリコールは320万トンに達している。各地の地方政府、特に豊かな石炭資源を有する省が石炭化学工業に熱心なのは、石炭を単純に売却するよりも石炭化学工業の方が現地のGDPに対してはるかに大きく貢献するからである。

 (中国能源網 8月3日)