広西チワン族自治区の関係部局からの情報によると、20年来で最も深刻な電力不足に直面している広西自治区は、省外からの支援や広東、雲南、貴州等からの石炭調達を図るとともに、火力発電企業や石炭企業に対しては全力で石炭を調達するよう求め、一方、道路、鉄道、水路、港湾に対して石炭輸送に全力を挙げて協力するよう求めている。さらに、赤字の火力発電企業には自治区の予算から補助金を給付することになる。

　広西自治区は、電源建設の面では、引き続き新規事業の許認可を進めて設備容量の不足問題解決を図るととともに、既定の電源事業の建設も急いでいる。合山の67万kWと南寧の66万kWは年内にも運転を開始する見込みであり、賀州の100万kWは来年運転を開始して、広西の電力供給の圧力を一定程度緩和するだろう。

　また、広西電網は非常措置を取って、エネルギー多消費産業の電力使用を制限するとともに、淘汰対象及び制限対象のエネルギー多消費企業に対しては断固電力供給の停止や制限を行なっている。その他のエネルギー多消費企業については、一部生産ラインの停止や週2日または週3日の計画停電を実施している。鉄合金企業、セメント企業、中小鉄鋼企業については、重点企業を除いてすべて電力供給を停止している。

　（中電新聞 8月15日）