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中国
【新エネルギー】

シノペックがシェールガス分野への梃入れを計画 (11/08/25)
2011/9/1
中国【新エネルギー】

 中国石油化工集団(SINOPEC)石油工程管理部装備処の王敦則処長は、SINOPECがシェールガス等の非在来型石油ガスを同社の資源戦略に盛り込むよう計画していることを明らかにした。

 王敦則処長によると、在来型石油・天然ガス資源量が限られる中で、シェールガス等の非在来型石油ガスは今後代替エネルギーになるに違いない。中国石油天然ガス(CNPC)は5年前、SINOPECは3年前にシェールガスに足を踏み入れたばかりであり、大規模で体系的な開発は未だに行われていない。王敦則処長は、「その主な原因は、然るべき国の政策が未だにないためだ。シェールガスの初期投資コストは極めて高く、設備や技術などに巨額の資金が必要。現在の1元余りの天然ガス市場価格では、開発を進めても必ず赤字になる」と述べるとともに、米国のシェールガス開発には優れた支援策が適用され、米国のシェールガス年産量は1,000億m3近くに上り、天然ガス総生産量の約3分の1を占めると指摘した。

 国家発展改革委員会は8月15日、シェールガス第12次5ヵ年発展規画の意見募集に関する会議を開き、劉鉄男国家能源局長は、第12次5ヵ年規画期はシェールガス発展の基礎を固める最重要の時期であり、シェールガス第13次5ヵ年規画期において飛躍的な発展を実現する上で支えになると指摘した。また、国土資源部は8月19日、部長事務会議を開いて、《シェールガス資源管理工作方案》を審議してシェールガス管理の強化を表明し、シェールガスを独立鉱物種として一級管理を適用するよう国務院に申請することになった。

 (新華社 8月25日)