中国科学院院士であり中国農業大学教授でもある石元春氏は、第11次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギー発展は竜頭蛇尾であり、当初の規画で最も大きな比重を占めていたバイオマスエネルギーは、最終的には計画を達成できなかった唯一の新エネルギー産業になったと指摘した。 再生可能エネルギー中長期発展規画と再生可能エネルギー発展第11次5ヵ年規画において国が確定した第11次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギー発展目標は、2010年のバイオマス発電設備容量550万kW、メタン発酵ガス年間利用量190億m3、バイオブリケット年間利用量100万トン、新規の非穀物系エタノール年間利用量200万トン、バイオディーゼル年間利用量20万トンであった。 しかし、2010年末のバイオマス発電設備容量は550万kW、バイオディーゼル年産量は20万トンになったが、メタン発酵ガス年間利用量は130億m3、バイオブリケット年間利用量は50万トン、新規の非穀物系エタノール年間利用量は20万トンに止まった。風力や太陽エネルギーが第11次5ヵ年規画期に倍増したのに比べると、バイオマスエネルギーの5つの発展目標のうち実現したのはたった2つだけである。特に非穀物系エタノールは所定の目標の10分の1に過ぎなかった。第11次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギーが竜頭蛇尾に終わった原因について、中国再生可能エネルギー学会バイオマスエネルギー専門委員会の袁振宏事務局長は、主に国の産業支援政策が追いつかなかったためと指摘する。 第12次5ヵ年規画期には、同じ轍を踏まないため、関係部局は関係措置を講じている。劉鉄男国家能源局長は、2015年の目標として、バイオマス発電設備容量1,300万kW、集中ガス供給300万戸、バイオブリケット年間利用量2,000万トン、バイオエタノール年間利用量300万トン、バイオディーゼル年間利用量150万トンを打ち出している。こうした発展目標を達成するため、第12次5ヵ年規画期にグリーンエネルギーモデル県200県を建設することになり、先日、第1期モデル県108県が発表された。これらモデル県のバイオマスエネルギー発展に国庫から47.5億元の助成を行い、地方政府の付帯措置と合わせて、バイオマスエネルギーの発展に大きな刺激を与える。 (8月26日 中国化工報)
中国科学院院士であり中国農業大学教授でもある石元春氏は、第11次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギー発展は竜頭蛇尾であり、当初の規画で最も大きな比重を占めていたバイオマスエネルギーは、最終的には計画を達成できなかった唯一の新エネルギー産業になったと指摘した。
再生可能エネルギー中長期発展規画と再生可能エネルギー発展第11次5ヵ年規画において国が確定した第11次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギー発展目標は、2010年のバイオマス発電設備容量550万kW、メタン発酵ガス年間利用量190億m3、バイオブリケット年間利用量100万トン、新規の非穀物系エタノール年間利用量200万トン、バイオディーゼル年間利用量20万トンであった。
しかし、2010年末のバイオマス発電設備容量は550万kW、バイオディーゼル年産量は20万トンになったが、メタン発酵ガス年間利用量は130億m3、バイオブリケット年間利用量は50万トン、新規の非穀物系エタノール年間利用量は20万トンに止まった。風力や太陽エネルギーが第11次5ヵ年規画期に倍増したのに比べると、バイオマスエネルギーの5つの発展目標のうち実現したのはたった2つだけである。特に非穀物系エタノールは所定の目標の10分の1に過ぎなかった。第11次5ヵ年規画期のバイオマスエネルギーが竜頭蛇尾に終わった原因について、中国再生可能エネルギー学会バイオマスエネルギー専門委員会の袁振宏事務局長は、主に国の産業支援政策が追いつかなかったためと指摘する。
第12次5ヵ年規画期には、同じ轍を踏まないため、関係部局は関係措置を講じている。劉鉄男国家能源局長は、2015年の目標として、バイオマス発電設備容量1,300万kW、集中ガス供給300万戸、バイオブリケット年間利用量2,000万トン、バイオエタノール年間利用量300万トン、バイオディーゼル年間利用量150万トンを打ち出している。こうした発展目標を達成するため、第12次5ヵ年規画期にグリーンエネルギーモデル県200県を建設することになり、先日、第1期モデル県108県が発表された。これらモデル県のバイオマスエネルギー発展に国庫から47.5億元の助成を行い、地方政府の付帯措置と合わせて、バイオマスエネルギーの発展に大きな刺激を与える。
(8月26日 中国化工報)