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新たな火力発電所大気汚染物排出標準の公布は慎重に (11/09/07)
2011/9/15
中国【電力】

 注目されている《火力発電所大気汚染物排出標準》は、最終的な修正作業が完了して承認も済み、間もなく公布される公算である。環境保護部が火力発電所の大気汚染物排出標準を改訂するのは2003年の制定以来初めてになる。

 新標準では大幅に基準が引き上げられる。中国の火力発電所の二酸化硫黄と窒素酸化物の排出制限は米国や欧州をはるかに超えて、世界で最も厳しい標準になる。また、水銀や水銀化合物の規制指標も追加される。しかし、環境保護部が火力発電産業の省エネと環境保護を強力に推進する一方で、5大電力集団の火力発電事業は連続7か月の赤字であり、赤字額は180.9億元に達している。多くの業界関係者は火力発電企業の生存に憂慮を示している。高負債率と石炭価格高騰の二重の圧力によって巨額赤字の泥沼に陥っている火力発電企業が、利益の中から環境保護コストを捻出することは極めて難しい。間もなく公布される新排出標準は義務的な国家標準であり、赤字の亢進する企業にとっては泣きっ面に蜂である。発電に対する積極性にも一定の影響が及ぶに違いない。

 (新華報業網 9月7日)