9月5日、水利部は《小型水力発電による燃料代替と水力発電新農村電化建設管理の強化に関する通達》を公布し、完成済み及び建設中の事業に対する監督検査の強化を求めた。事業の承認から竣工検査に到るまでの全過程が包摂され、特に事業承認、用地、環境評価、水資源保護といった行政許可の手続きが整っているかどうかについての検査が強調されている。

　中国は年初に公布した中央政府一号文書《水利改革発展の加速に関する決定》の中で、農村水力発電開発を強調している。5月の全国農村水力発電・第11次5ヵ年規画期水力発電新農村電化県建設対策会議において、5年内に農村水力発電設備を1,500万kW増やして総設備容量を7,400万kWにするという計画が打ち出された。8月初頭、財政部と水利部は合同で《農村水力発電効率向上・容量拡大改修財政補助基金管理暫定弁法》を通達し、9月初めには、水利部が《水力発電による燃料代替並びに水力発電新農村電化建設管理に関する文書》を公布して、第12次5ヵ年規画期に中国の農村水力発電をより一層着実かつ高速な発展構造へと前進させることを掲げた。

　「中国の農地の水利建設は相対的に遅れているが、農村水利建設は中国の『三農（農業・農村・農民）』問題を解決する新たな突破口になるだろう」と業界の専門家は指摘する。小型水力発電は農村水利建設において重点事業になり、第12次5ヵ年規画期も農村電化発展の中で中核的な役割を演じるだろう。

　（中国能源網 9月14日）