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【エネルギー全般・政治経済】

発展改革委員会が産業構造調整指導目録について解説 (11/09/16)
2011/9/22
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家発展改革委員会協調司の担当者は《産業構造調整指導目録》2011年版のエネルギー分野について解説した。2011年版は、2005年版と異なり、石炭と電力の一本化を強調するとともに、新たに大型石炭貯蔵輸送センターや石炭取引市場の建設、シェールガス、オイルシェール、オイルサンド、メタンハイドレートなど非在来型資源の探査開発などの項目を追加している。また、2011年版の奨励対象エネルギーとして新エネルギー類が追加され、太陽エネルギー、風力発電、バイオマス燃料、メタン発酵ガス、海洋エネルギー、地熱エネルギーなどが盛り込まれて、新エネルギー産業の戦略構想が体現されている。

 その他に、2011年版で石炭類については、安全生産水準の向上に有効な鉱山救援技術と設備、坑内救援技術及び特殊設備の開発と応用、情報化、スマート化等の先進技術による石炭生産現代化水準の向上、大型プラント設備の国産化、石炭ガス化、石炭液化等の先端クリーンコール技術の開発と応用、大型石炭由来燃料プラントの建設などが盛り込まれている。また、電力貯蔵技術の開発と応用、電気自動車充電施設、石油貯蔵輸送施設の揮発油回収技術の開発と応用、天然ガス液化技術の開発と応用なども盛り込まれている。

 これらの内容上の改訂はエネルギー産業の技術設備水準向上やコア技術及び設備の国産化、事業コストの低減や国際競争力の向上にとって有効である。

 2011年版の奨励類には、坑井の災害防止や資源回収率の向上、炭層ガス(炭鉱ガス)開発利用などの内容も整っている。また、省エネと環境保護の促進にとって有効な石炭随伴資源の加工と総合利用、開発済み炭鉱のボタ埋設技術の開発と応用なども追加されている。

 (中国煤炭報 9月16日)