工業情報化部が起草した《太陽光発電産業第12次5ヵ年発展規画》意見募集版が水面に浮上した。同規画は第12次5ヵ年規画期末時点の太陽光発電産業発展の目標と技術進歩の目標を打ち出すとともに、今後数年、関係部門が資金や融資などで太陽光発電の基幹企業を集中的に支援して、産業の集中度を高めることを提唱している。 中国の太陽光発電産業はすでに成熟期に入っており、企業間の競争もこれまでの価格競争から、技術研究開発水準、コスト抑制能力やブランド力の競争へと徐々に移行しつつある。太陽光発電産業への参入基準は大幅に引き上げられ、中小企業の生存に対する圧力はますます大きくなっている。このような産業環境の下では、太陽光発電産業の統廃合時代を迎えることは必然になる。とりわけ国内の太陽光発電産業が低迷期にある中、市場経済による優勝劣敗の原理が急速に作用を発揮して、産業集中度の向上を推進することになる。 中投顧問公司の高級研究員である李勝茂氏は、中国の太陽光発電産業の発展基調を、「いかにして大きくなるか」から「いかにして強くなるか」へと転換すべきであると指摘する。基幹企業を育成し、それら企業が中国の太陽光発電企業を代表して国際競争に参加することは、上述の目標を実現するための主要な戦略になる。中国の太陽光発電産業は国際競争の中で一定の地位を占めており、中国の新エネルギー産業の中で世界競争に参加している旗頭になっている。しかしながら、「大きいけれども強くはない」という競争局面に依然直面しており、こうした問題を速やかに解決することが必須である。 中国の太陽光発電産業は長期にわたり市場経済のルールに従って自律的に発展してきたため、産業の市場化の程度が比較的高い。その結果、国内の太陽光発電産業の中から、海外上場する一群の企業が躍進している。長年の発展を経て、賽維LDK、無錫尚徳(サンテック)、保利協鑫といった筆頭企業が誕生し、今後ともこれら企業の業界における地位が一層強まると予想される。しかし、その一方では、地方の保護主義の下で一群の中小太陽光発電企業も頑強に生存しており、そのため、関連資源の不合理な配置がもたらされている。こうした局面は改めることが必要である。李勝茂氏によると、国は第12次5ヵ年規画期に太陽光発電産業チェーンの各部分から少数の企業を選んで重点支援対象にする。国内の太陽光発電産業の集中度を高め、世界級の太陽光発電企業を育成し、さらには世界における中国の太陽光発電産業の発言権を一層高める狙いである。今後数年、関係政府部門は太陽光発電業界の筆頭企業に対して全方位的な支援を行う一方、中小太陽光発電企業の生存の余地は大幅に縮小して、産業統廃合時代の到来が早まる。大きいが強くないないという中国の太陽光発電産業の問題も解決が期待される。 (中投顧問 9月21日)
工業情報化部が起草した《太陽光発電産業第12次5ヵ年発展規画》意見募集版が水面に浮上した。同規画は第12次5ヵ年規画期末時点の太陽光発電産業発展の目標と技術進歩の目標を打ち出すとともに、今後数年、関係部門が資金や融資などで太陽光発電の基幹企業を集中的に支援して、産業の集中度を高めることを提唱している。
中国の太陽光発電産業はすでに成熟期に入っており、企業間の競争もこれまでの価格競争から、技術研究開発水準、コスト抑制能力やブランド力の競争へと徐々に移行しつつある。太陽光発電産業への参入基準は大幅に引き上げられ、中小企業の生存に対する圧力はますます大きくなっている。このような産業環境の下では、太陽光発電産業の統廃合時代を迎えることは必然になる。とりわけ国内の太陽光発電産業が低迷期にある中、市場経済による優勝劣敗の原理が急速に作用を発揮して、産業集中度の向上を推進することになる。
中投顧問公司の高級研究員である李勝茂氏は、中国の太陽光発電産業の発展基調を、「いかにして大きくなるか」から「いかにして強くなるか」へと転換すべきであると指摘する。基幹企業を育成し、それら企業が中国の太陽光発電企業を代表して国際競争に参加することは、上述の目標を実現するための主要な戦略になる。中国の太陽光発電産業は国際競争の中で一定の地位を占めており、中国の新エネルギー産業の中で世界競争に参加している旗頭になっている。しかしながら、「大きいけれども強くはない」という競争局面に依然直面しており、こうした問題を速やかに解決することが必須である。
中国の太陽光発電産業は長期にわたり市場経済のルールに従って自律的に発展してきたため、産業の市場化の程度が比較的高い。その結果、国内の太陽光発電産業の中から、海外上場する一群の企業が躍進している。長年の発展を経て、賽維LDK、無錫尚徳(サンテック)、保利協鑫といった筆頭企業が誕生し、今後ともこれら企業の業界における地位が一層強まると予想される。しかし、その一方では、地方の保護主義の下で一群の中小太陽光発電企業も頑強に生存しており、そのため、関連資源の不合理な配置がもたらされている。こうした局面は改めることが必要である。李勝茂氏によると、国は第12次5ヵ年規画期に太陽光発電産業チェーンの各部分から少数の企業を選んで重点支援対象にする。国内の太陽光発電産業の集中度を高め、世界級の太陽光発電企業を育成し、さらには世界における中国の太陽光発電産業の発言権を一層高める狙いである。今後数年、関係政府部門は太陽光発電業界の筆頭企業に対して全方位的な支援を行う一方、中小太陽光発電企業の生存の余地は大幅に縮小して、産業統廃合時代の到来が早まる。大きいが強くないないという中国の太陽光発電産業の問題も解決が期待される。
(中投顧問 9月21日)