技術導入、人材訓練、製品研究開発等を一体にした国連工業開発機関（UNIDO）太陽光発電産業「基地」が河南省安陽に建設されることになった。UNIDOと中国の地方政府が新エネルギー産業分野で協力するのは初めてになる。

　同基地の主要任務は次のようになる。国際協力と交流発展計画の展開、新エネルギー分野の渉外事務管理をめぐる協力、新たな国際協力機会の創出、長期有効の国際協力・交流の仕組みの確立、各種科学研究事業の申請と検収、科学研究事業の進展状況及び科学研究成果の管理に対する監督と検査、国際・国内ソーラー適用技術訓練カリキュラムの開催、国際的な太陽光発電製品の検査と認証や新技術の応用の研究といった公共技術サービスプラットフォームの建設、ソーラーなど再生可能エネルギー技術の産業化及び普及応用の促進。

　同基地はUNIDO国際ソーラーセンター及び風力情報センターと協力協定に調印し、新エネルギー産業戦略連盟の結成、新エネルギー産業発展サービス、新エネルギー産業基地の推進、新エネルギーソフト環境サービス体系及び利用デモンストレーションプロジェクトの優先代理や建設など様々な内容にわたってコンセンサスに達した。また、基地管理委員会は多数の企業と協力協定及び共同建設協定に調印した。

　安陽は中国の太陽光発電産業のモデル基地であり、近年「新エネルギーバレー」の創出に力を入れている。すでに一群の基幹新エネルギー企業も育成されており、太陽光発電産業のクラスターを形成している。多数の知的財産権や中国乃至は世界をリードする技術を有していることも安陽が同基地の立地先になった理由である。

　（中国新聞網 9月21日）