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【エネルギー全般・政治経済】

GEが中国のガスエネルギー技術に投資へ (11/09/29)
2011/10/12
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国が第12次5ヵ年規画においてクリーン・エネルギーを前向きに発展させる中、米国のジェネラルエレクトリック(GE)社はプライベートエクイティ(PE)及びベンチャーキャピタル(VC)のパートナーとともに中国のガスエネルギー技術イノベーションプロジェクトに1億ドルを出資して、そのさらなる開発と商用化を推進すると発表した。

 GEのプレス発表によると、具体的な投資対象には天然ガス、バイオマスガス、炭層ガス、シェールガスや工業生産過程において派生するリサイクル価値のある工業排ガスなど各種ガスが含まれる。

 投資に参加するのは、中信資本、紅杉資本、北極光創投、中国通用諮詢投資、MILESTONE CAPITAL、上海科技投資及び貝雅亜州顧問公司。

 GEのJeffrey Immelt CEOは、「真の意味で創意のあるエネルギー技術のイノベーションを見出し、その商用化プロセスを推進したい」と述べ、中国はエネルギー需要の伸び率が毎年20〜30%であり、GEのエネルギー戦略にとって極めて重要な協力パートナーであると表明した。また、中国は目下技術革命の時代にあり、環境とエネルギーセキュリティを改善してエネルギーの多様化を実現することが目標であると指摘し、イノベーションの願望と明確な省エネ・排出削減目標を結びつけることができれば、極めて有力な公共政策を形成して、多くの技術革新をもたらすことになるとした。
 急成長する中国クリーン・エネルギー市場の分け前に与るため、今月初め、米国のクリーン・エネルギープライベートエクイティHudson Clean Energy Partnersは初のクリーン・エネルギー人民元基金を募集すると発表した。

 中国の第12次5ヵ年規画は、一次エネルギー消費に占める天然ガスの比率を現在の4%から2015年までには8%に倍増させ、2020年には単位GDP当たりCO2排出を2005年比で40〜45%引き下げることを打ち出している。

 (ロイター 9月29日)