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中国
【新エネルギー】

エネルギーだけでなく食糧の安全も重要 トウモロコシではなく農業廃棄物を原料に (2007/11/10)
2007/11/28
中国【新エネルギー】

「中国は生態環境や食糧の安全に影響を与えないことを前提にして、バイオエネルギーを発展させなければならない。食糧の安全の見地からは、穀物をバイオエネルギーの生産に用いるべきではない。このことは世界の共通認識になりつつある」と中国再生可能エネルギー学会の石定寰理事長は述べた。

 石定寰氏によると、この数年間、中国はトウモロコシを原料とするエタノールガソリンの推進を政策方針としてきたが、そのため、穀物価格の変動がもたらされた。現在、政府は、食糧の安全はエネルギーの安全と同様に重要であり、バイオ原料の開発が食糧の安全に影響を与えてはならないとの原則を確立している。

 石定寰氏は、穀物以外の様々な作物、特に茎・ワラ類など穀物の廃棄物を利用してバイオマスエネルギーを開発すべきであると考えている。中国では毎年6〜7億トンの茎・ワラ類が発生しているが、現在、その大部分が焼却されている。

 (西安晩報 11月10日)