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中国
【原子力】

2015年4,000万kWの原子力発電設備目標は不変 (11/10/12)
2011/10/12
中国【原子力】

 科学技術部が先日公布した《国家第12次5ヵ年科学技術発展規画》は、第12次5ヵ年規画期に原子力発電分野の国家科技研究プロジェクトとして大型先進的加圧水型炉と高温ガス冷却炉を計画配置することを明確にしている。同時に第4世代原子力と水素エネルギーを先進エネルギー技術発展の重点として位置付け、模索と研究開発を一層進めるとしている。

 同規画によると、先進的加圧水型炉と高温ガス冷却炉技術のブレークスルーを実現し、標準体系を完備し、技術プラットフォームを構築して、原子力発電産業の国際競争力を高めることが向う5年間における中国の原子力発電発展の主要任務になる。国家発展改革委員会エネルギー研究所の周鳳起上級顧問は、「原子力発電の発展は安全性が第一だ。つまり、より先進的な技術に傾斜するということだ」と指摘する。

 原子力発電は新エネルギー産業「四天王」の一つであり、安全確保を基礎に発展を加速させる。2015年には設備容量を4,000万kWにするという目標は変わらないだろう。具体的な建設進度についても同規画は明確にしている。設備容量1000MWのAP1000原子力発電所建設事業に依拠して、AP1000原子力発電の中核設計技術ならびに中核設備を掌握し、内陸部における原子力発電所の立地と標準化設計を自主開発する。1400MWのCAP1400技術の標準体系設計を完成するとともに、モデル発電所を建設する。2015年末には逆送電とメインコントロール室部分の稼動の条件を備える。高温ガス冷却炉のコア技術の研究を完成させ、2013年頃にはモデル発電所の完成と試運転を行う。

 (中国能源網 10月12日)