バングラデシュのBAPEX 社（Bangladesh Petroleum Exploration & Production Company Limited )は、中国企業と合弁会社を設けて、南部にあるチッタゴンガス田を開発すると発表した。これは、同国の「ガス不足」に起因する工場の生産停止や操業延期などの苦境を緩和することに一役買う。BAPEX 社のMortuza Ahmed Faruque会長は、BAPEX 社と中国石油化工(SINOPEC)勝利油田服務公司との合弁会社設立はすでにバングラデシュエネルギー省から承認しており、速やかに探査作業を展開すると述べた。

　Faruque会長によると、バングラデシュが外国のエネルギー企業と合弁会社を設けて山間区の天然ガス探査を行うのは初めてになる。SINOPECは合弁会社の株式の30％を保有し、BAPEX 社は70％を保有する。「BAPEX 社は来週、中国側企業を招いて契約を確定する。バングラデシュはガス供給を増やすことが急務であり、この事業を可及的速やかに推進することを希望する」と、Faruque会長は述べた。

　（ロイター 10月27日）