中国石油天然ガス集団(CNPC)は重要科学技術研究事業である低品質重質油軽質化のコア技術研究において大きな打開を遂げた。10月28〜11月4日、遼河石化公司においてベネズエラ産超重質残渣油減圧遅延コーキング工業試験が行われ、順調な成功を見た。

　ベネズエラの超重質油は世界で最も処理の困難な重質油であり、遅延コーキングはその最も主要な軽質化方法である。ベネズエラ産超重質残渣油に遅延コーキング処理を行うのは中国では初めてになる。今回の試験の成功により、CNPCは自主知財権によるベネズエラ産超重質残渣油の遅延コーキング処理を有する世界で3番目の企業になった。低品質重質油の軽質化コア技術研究はCNPCの重要工業試験プロジェクトであり、石油化工研究院、遼河石化、工程建設公司華東設計分公司並びに中国石油大学（華東）からなるプロジェクトチームが2年半の準備を経たものである。実験室の研究、中間試験での大規模化研究及び様々な試験原料の検証試験を経て、最良の試験計画案と実施案の実証、審査を展開した上で、工業試験の条件を整え、11月4日、すべての試験内容を完了して、ベネズエラ産超重質残渣油2万トンを処理した。各種試験データは標準や設計の要件を満たしており、安全・安定な稼動を実現している。

　（中国石油新聞中心 11月10日）