ロシアの天然ガス会社ガスプロムのゴルビエフ副社長は、ガスプロムがトルクメニスタンのカスピ海大陸棚における天然ガス探査開発や天然ガス化学工業プロジェクトに参加することは同社にとって差し迫った経営の方向性であり、見通しの明るい方向性でもあると表明した。

　ガスプロムの広報によると、ゴルビエフ副社長は、ガスプロムとトルクメニスタンの協力には制限がないとして、共同事業に積極的に参加し、発展させるつもりであると述べた。特にカスピ海沿岸の天然ガスパイプライン建設は双方にとって大きな協力事業であると強調した。

　ロシアとトルクメニスタンは、2003年に25年間の天然ガス分野における協力合意文書に調印し、その枠組の下で、ガスプロムの子会社であるガスエクスポルト社とトルクメニスタンの国営石油ガス公社トルクメンネフチェが天然ガス長期売買契約に調印していた。

　トルクメニスタンの天然ガスはウズベキスタン、カザフスタンを経由してロシアに到る「中央アジア−中央」天然ガスパイプラインによって輸送されている。政府間協議によると、ガスプロムはロシア領土を通過してトルクメニスタンの天然ガスをウクライナに送ることを保証している。また、ガスプロムはトルクメニスタンの天然ガスをウズベキスタンとカザフスタン経由で輸送する業務も請け負っている。

　（国際能源網 11月16日）