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中国
【石炭】

第12次5ヵ年規画期の石炭資源開発は西部に集中 (11/11/30)
2011/12/8
中国【石炭】

 第12次5ヵ年規画期に石炭資源開発の集中度は一層高まる。西部の大型生産基地が中国の主要石炭供給源になる。

 第12次5ヵ年規画は「全国14ヵ所の大型石炭生産基地の建設を加速し、同基地による石炭生産が全国の90%以上を占めるようにする。1億トンクラスの超大型石炭企業を10社、5,000万トンクラスを10社形成し、それら大型企業の石炭生産が全国の60%を占めるようにする。全国の炭鉱数を1万ヵ所以下に減らす」と提唱している。国は引き続き大型石炭基地の建設を支援し、石炭資源の合併再編を奨励する。また、国は、地区、業種、所有形態の区別を問わない石炭企業の再編や、大型石炭企業の石炭電力一体経営、大型山元発電所の建設を奨励する。

 石炭生産配置の面では、国は「東部抑制・中部安定・西部発展」の方針を採り、第12次5ヵ年規画期の新規炭鉱の着工は、東部5%、中部22%、西部73%とする。国家能源局の某官僚は、「政府は上述の規画に従って事業の許認可を厳正に行う。東部では生産能力を増やさない。中部は新規生産能力を2億トン、西部は5億トンとする」と述べた。第12次5ヵ年規画は、14の大型基地に重点を置いて、探査を強化し、地質探査の質を高めることを打ち出している。14の石炭基地とは、神東、晋北、晋東、蒙東、雲貴、河南、魯西、晋中、両淮、黄隴、冀中、寧東、陝北、新疆である。晋(山西)、陝(陝西)、蒙(内蒙古)、寧(寧夏)、新(新疆)において石炭資源開発条件が良好な地区に1,000万トンクラスの大型現代化炭鉱を重点的に建設する。東部と中南部では大中型現代化炭鉱を重点的に建設し、西南部では安全・高効率坑井を重点建設する。

 また、国は第12次5ヵ年規画期に石炭の生産・利用方式の変革を進め、エネルギー総量規制を実施して、一次エネルギー消費構造に占める石炭の比重を若干引き下げる。現在の70%以上から、徐々に65%前後にまで引き下げることになる。

 (財経網 11月30日)