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【新エネルギー】

インドが米中ソーラー紛争に介入も 米と連携して中国に圧力? (11/12/20)
2012/1/4
中国【新エネルギー】

 ソーラー設備と製品をめぐる米中の紛争がインドにも波及している。インドのメーカーは中国のソーラー製品のインドへのダンピングに怨みを抱いている。現地報道は、インド政府が米政府と連携して中国に圧力を加え、中国政府に対しソーラー企業への補助金を停止するよう要求する可能性があるとしている。

 中国商務部は12月19日、インドが12月中に、中国のソーラー製品を対象に反ダンピング調査を起こす可能性があると発表した。

 今年10月、米国のソーラー企業7社は米国商務省と国際貿易委員会に中国の同業企業が低価格で世界の市場に太陽電池(パネル)のダンピングを行なっているとして提訴し、中国からのソーラー製品の輸入に強硬な懲罰措置を適用することを求めた。12月2日、米国国際貿易委員会は中国から米国への太陽電池(パネル)輸出が米国の国内産業に実質的な損害をもたらしていると認定した。

 インド再生可能エネルギー相Tarun Kapoorはブルームバーグの電話取材に対し、インドの企業が中国から輸入する薄膜太陽光発電パネルに15%の反ダンピング関税を課税するよう求めていることを明らかにした。Tarun Kapoor再生可能エネルギー相は、インドは世界で最も急速に成長しているクリーン・エネルギー市場の一つであるが、インド国内のソーラー設備メーカーは市場拡大による利益に与っていないと表明した。Tarun Kapoor再生可能エネルギー相によると、Tata BP Solar IndiaLtd.、Indo solar LtdやMoser Baer India Ltdも含めて多くのインド現地企業は中国企業と競争する力がないと述べた。

 Tata BP Solar India Ltd.のCEOであるK.Subramanya氏もブルームバーグに対し、「インド政府が介入しなければ、インドのクリーン・エネルギー市場は災難を被る」と述べ、「我々は決して競争を排除するわけではない。我々が求めているのは公平な競争だ」とした。

 (中国経済網 12月20日)