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中国
【省エネ・環境】

第1〜第3四半期の主要汚染物総排出量がいずれも低下 (2007/11/20)
2007/11/28
中国【省エネ・環境】

 14日に開催された全国河川汚染防止会議の席上、国家環境保護総局の周生賢局長は、今年第1〜第3四半期に二酸化炭素排出量と化学的酸素要求量(COD)がともに減少したことを明らかにした。CO2は前年同期比1.81%、CODは0.28%低下した。

 今年に入ってから、汚染物排出削減対策が強化されている。今年上半期のCO2排出量は前年同期に比べ0.88%減少していたが、第3四半期に入ってからも引き続き減少傾向を示した。上半期のCOD排出量は前年同期比0.24%の増加であったが、第1〜第3四半期の数字は前年同期比0.28%の減少に転じた。増加から減少に転じたのは今回が初めて。減少した原因には以下の3点が考えられる。

 第1に、火力発電、鉄鋼、コークス、酒造、製紙など小規模で時代遅れの生産能力の淘汰が進んだ。

 第2に、石炭火力発電の脱硫対策が進展した。また、都市の汚水処理能力が拡大し、重点企業に対する汚水管理が強化された。

 第3に、汚染物排出削減指標、統計や監視計測システムの整備が強化され、排出削減にとって有効な価格、金融、貿易等の政策措置が取られた。また、違法プロジェクトに対する整理・改造や企業に対する環境保護検査が強化された。

 (国家電力信息網 11月20日)