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中国
【石油・天然ガス】

天然ガス価格改革で非在来型天然ガス開発に恩恵 (11/12/30)
2012/1/6
中国【石油・天然ガス】

 国家発展改革委員会は通達を発し、2011年12月26日より、広東省と広西チアン族自治区において天然ガス価格形成制度改革実験を展開することにした。中でも、シェールガス、炭層ガス、石炭由来SNG(代替天然ガス)の3種類の非在来型ガスの出荷価格には市場による調節を適用し、需給双方が協議して確定する。長距離パイプラインによって混合輸送を行う場合は、統一シティゲート価格を適用する。

 中国の非在来型天然ガス資源総量は巨大であり、タイトサンドガス資源量は12兆m3以上、炭層ガス資源量は36.8兆m3、シェールガス資源量は31兆m3に上り、3種合計で70〜80兆m3になる。2009年末時点の全国の非在来型天然ガス確認原始埋蔵量は20.9兆m3であり、全国の天然ガス累計確認原始埋蔵量のおよそ24%を占める。

 生産量の面では、2009年の全国の非在来型天然ガス生産量は331億m3、うちタイトサンドガスの生産量が256億m3、炭層ガスが75億m3でそれぞれ全国天然ガス総生産量の30%と8.8%を占めた。シェールガスの探査開発はスタートしたばかりである。

 非在来型天然ガスの探査開発は初期段階において大きな資金投入を要するが、天然ガス価格改革の推進に伴い、天然ガス出荷価格の上昇も期待される。このことは非在来型天然ガス探査開発企業の積極性を高める上で有効であり、中国の非在来型天然ガスの利用にとって大きな助けになる。

 (東方早報 12月30日)