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中国鋼管材の対露輸出制限問題に関して来年1月に中露協議 (2007/11/22)
2007/11/28
中国【石油・天然ガス】

来年1月、ロシア鋼管工業発展基金と中国鋼鉄工業協会が中国製パイプライン用鋼管材の対露輸出制限問題に関して協議することになった。ロシア鋼管工業発展基金のジェネコフ会長が明らかにした。

 ロシア鋼管工業発展基金によると、2007年の中国からロシアへの鋼管材輸出は、前年の6.7倍に当たる22万トンに達する可能性がある。なお、2004年に中国がロシアに輸出した鋼管材は合計896トンであった。

 中国からの鋼管材輸入が激増しているため、ロシアの鋼管材生産量が低下しており、ロシアの鋼管材産業が被る損失は、今年末には3.6億ドルに達する可能性もある。

 ジェネコフ会長によると、中国の鋼管材は主に価格の安いことが強みとなっている。ロシア向けステンレス管材の通関申告価格は1トン当たり1,300〜1,500ドルであるが、一方、中国国内市場では6,000〜7,000ドルである。低価格の鋼管材は、ロシア向けに販売される鋼管材の95%以上を占めている。

 ロシア鋼管工業発展基金は今年7月、中国鋼鉄工業協会に対し、中国側が自発的にロシア向け鋼管材輸出制限措置を取るよう申し入れていたが、中国側は未だ対応措置を取っていない。

 11月中旬にロシア鋼管工業発展基金と中国鋼鉄工業協会はこの問題につき協議したが、中国側は詳細に検討するためさらに2ヵ月半の時間を求め、結局来年1月24日にロシアで再協議することになった。

 (中国油気管道網 11月22日)