カザフスタンは外国に輸出できるに足る十分な天然ガスを有している。2015年には、カザフスタンの天然ガス年産量は5倍以上に増えて、500億m3に達する可能性もある。しかし、自国の天然ガス需要量が160億m3を超えることはあり得ない。

　中国との提携によって、欧州以外の地区への天然ガス輸出ルートが開かれ、カザフスタンが天然ガス輸出の多元化を実現する上で大きな助けとなった。

　一方、中国も様々な天然ガスの供給源を模索することによって、国内の巨大な天然ガス需要を賄おうとしてきた。今年8月、CNPCは中央アジア天然ガスパイプライン公司設立準備チームを発足させた。計画中の中央アジア天然ガスパイプラインによってトルクメニスタンから中国へ年間300億m3の天然ガスを供給することになる。中国・カザフスタン天然ガスパイプラインは中央アジア・中国パイプラインの重要な構成要素となる。

　これより先、中国・カザフスタン原油パイプラインにより、両国のエネルギー協力において歴史的な打開が実現していた。今年10月末までの時点で、新疆アラシャンコウから輸入した原油は累計407.53万トンに達した。うち鉄道による輸入は53.62万トン、中国・カザフスタン原油パイプラインによる輸入が353.91万トンであった。

　（第一財経日報 11月15日）