アモイ大学生命科学学院が請け負っている福建省科技重点事業の「ドナリエラ（Dunaliella）バイオエネルギー生産中間試験プロジェクト」が専門家の検収試験にパスした。専門家は、プロジェクトチームが建設した室外高効率大規模中間試験養殖施設を視察し、研究技術報告を聴取した上で、同プロジェクトが実施可能なドナリエラの養殖と収穫の技術路線を提示し、応用のポテンシャルを備えるドナリエラ株を2株抽出したと評価した。また、同プロジェクトが、ドナリエラの熱クラッキングによるバイオディーゼルの成分が主に非炭化水素とアスファルテンであることや、高脂質のドナリエラから抽出したバイオ油の構成元素に比較的高い炭素と水素が含有されること、ドナリエラ熱クラッキングガスが主に非炭化水素及び炭化水素ガスであることなどを解明し、2種類の方式によるドナリエラ粉触媒熱分解方法を研究して、液化条件の下でのドナリエラ粉触媒熱分解によるバイオマスエネルギー転化の技術路線を提示したとした。

　最良の生産率の場合、1ムー当たりのバイオディーゼル年産量は827.3〜1,160．9リットルに、ガス年産量は334m3に達することも可能。同プロジェクトは国の発明特許1件を取得し、1件が申請中である。

　（福建省政府ウェブサイト 1月17日）