中国税関の統計データによると、2011年の中国の石炭輸入は1億8,240万トン、前年比10.8％増加した。11月と12月に輸入量が大幅に増えたが、これは石炭使用がシーズン入りし、国内石炭需要が比較的高い水準になったため。また、価格制限令公布前の石炭価格の高止まりに加え、国際石炭相場の低迷、欧州など従来の国際市場の一般炭購入量減少により大量の石炭が中国に入ったことなどもある。当然ながら、国際需要の回復に伴って、今年1月の石炭輸入量は減少すると予想される。2011年12月の中国の石炭輸入量は2,138万トン、前年同月比で23.3％の増加になった。石炭輸入量の伸び率は8ヵ月連続で2ケタ以上になる。12月の石炭輸入量は前月比では3.43％の小幅の減少を示した。12月の石炭輸入量が依然として高止まりしていることは、中国国内の石炭需要が依然極めて大きいことを示している。この冬は気温が相対的に低く、そのため発電所の石炭在庫量も減少している。

　2011年の中国の一般炭輸入量は5,478万トン、前年比7.2％増。12月期の一般炭輸入量は若干減少し、801万トンになったが、前年同月比では85.7％もの大幅増になった。2011年の中国の原料炭輸入量は4,466万トン、前年比5.55％減少した。12月の原料炭輸入量はやや下がって501万トンになり、前年比でも5.55％の減少に転じた。2011年の中国の無煙炭輸入量は3,611万トン、前年比37.3％増。12月期の無煙炭輸入はやや上昇して324万トンになり、前年同月日比では7.3％増となった。

　（中商情報網 1月20日）