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【石油・天然ガス】

ロシアが予定通り中国への原油パイプラインを建設へ 工期の遅延に懸念残る (2007/11/26)
2007/11/28
中国【石油・天然ガス】

ロシアが予定通り中国への原油パイプラインを建設へ 工期の遅延に懸念残る (2007/11/26)

 ロイターの報道によると、ロシアは22日、石油・天然ガスパイプラインの独占企業であるトランスネフチの建設ペースに深刻な遅れが生じているものの、ロシア側は2008年に中国向けの原油パイプラインを完成する計画を依然堅持していると発表した。

 エネルギー相フリステンコは、110億ドルを投じるパイプラインプロジェクト第1期を2008年末に完成するとの工期は依然有効であるとし、第1期が完成すれば毎日60万バレルの原油を輸送できると表明した。フリステンコは、「トランスネフチは確かにパイプライン建設の部分的問題をめぐって一部契約企業との間で難題に直面しているが、しかし、我々は当初の工事スケジュールを修正したわけではない」とした。

 トランスネフチもまた、短期的には深刻な問題が確かに存在していることを認めたが、このパイプライン計画が延期されたかどうかには言及していない。

トランスネフチは東シベリアから中国国境に近いスコボロジノへの送油パイプラインを目下建設中である。同社の発表によると、工事の進捗は予定の工期から大幅に遅れており、全路線の26%に当たる704kmの区間が未だ着工されていない。現在の進捗度は41%であり、当初の計画である60%から見て大幅な遅れである。ポンプステーションも当初の計画によれば56%完成していなければならないところであるが、現在24%の完成に止まっている。

 工事の遅れは、合格レベルに達している労働者の不足していることが原因であるとトランスネフチは説明している。

また、長期にわたってトランスネフチの大権を握っていたワイシトクに代わって10月に同社社長となったニコライ・トカレフは、パイプラインの建設が予定の工期より3〜4ヶ月遅れているのは、一部の契約企業が予定通り着工できないことが原因であると明らかにしている。トカレフが工事の遅延に言及したことは、外部の人間に意外の感を抱かしめた。なぜなら、前任社長のワイシトクはロシアで最も効率的な国営企業の経営者と目されており、これまで工期を遅らせたことがなく、極東送油パイプラインは予定通り完成させると表明していたからである。

 一方、新しいパイプラインを使用することになるロスネフチは、中国との価格交渉が難航しており、安い価格で原油を供給することはあり得ないと表明している。ロシア側が極東パイプラインの進捗度が落ちたことを公表したのは正にこの時期である。

 フリステンコは、もしロスネフチが中国と価格で合意に達すれば、東シベリアにある同社のVankor油田から毎日少なくとも40万バレルのペースで中国に原油を輸送することが出来ると述べた。「価格問題が当面の鍵であり、価格によってすべての系統がさらに進展するかどうかが決まる」「中国人は石油を必要としており、当然ながら、出来る限り安い価格で買おうとしているが、我々も当然ながら少しでも高い価格で売りたいのだ」とフリステンコは言う。

 (中国油気管道網 11月26日)