ロシア鉄道のモロゾフ副総裁は、ロシア鉄道は石油製品の輸送量を増やす用意があるが、現在対中石油輸出を増やせないのはロシア鉄道の責任ではないと表明した。

　モロゾフによると、ロシア鉄道が請け負う石油輸送量は、ロシア産業エネルギー省と中国の発展改革委員会の関連文書によって確定したものであり、同文書によると、2006年から2010年にロシアは鉄道によって中国に900万トンの原油を輸出することになっている。ロスネフチは今年に入ってモンゴル経由で中国へさらに300万トンの原油を輸送するよう試み、ロシア鉄道も関連輸送費を引き下げるなどの措置を取った。しかし、この計画が実現しなかったが、それはロシア鉄道の責任ではないとモロゾフは言う。

　モロゾフは、ロシア鉄道は年間900万トンの石油輸送を保証することができるが、この輸送量が来年増加することはないと見ている。ロシア鉄道は国境地区の石油の輸送を極めて重視しており、そのため通関駅であるザバイカリスクのインフラ投資を拡大したことにもモロゾフは言及した。

　(俄新網 RUSNEWS.China 11月23日)