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アジア
【石油・天然ガス】

中印日がイランからの石油輸入10%削減を検討 (12/02/22)
2012/2/22
アジア【石油・天然ガス】

 中国、インド及び日本はイランから輸入する石油を少なくとも10%削減する計画である。米国の対イラン制裁が激化し、アジア諸大国とイランの貿易はますます困難になっている。中印日3ヵ国でイランの輸出原油の45%を購入しており、中国が第1位、インドが第2位のイラン原油の買い手になる。これら諸国がイランからの輸入を削減することは、米国の対イラン制裁を具体化するものであり、今年アジアとの原油取引においてイランは巨大な損失を被ることになる。

 中国石油産業消息筋によると、中国石油化工(SINOPEC)の貿易部門である中国国際石油化工聯合有限責任公司は2012年にイランからの石油輸入を10〜20%減らす。今年第1四半期において中国はイランとの石油売買契約交渉を進めているが、イランから購入する石油はすでに大幅に減少している。また、珠海振戎公司も輸入を削減する。ロイターによると、中国は今年イランからの石油輸入を14%削減することになる。

 一方、インドはイランからの石油輸入を少なくとも10%減らし、日本は11%減らすことになる。EUは今年7月1日から加盟国がイランから石油を輸入することを禁止する。石油輸出が難しくなることはイランにとっては極めて大きな圧力になる。

 (CNTVネット 2月22日)