Konstantin Vnukov駐韓国ロシア大使は6月20日、ロシアから北朝鮮を経由して韓国に到る天然ガスパイプラインが2017年に竣工する可能性を指摘した。Vnukov大使は、あらゆる当事者（企業）は経済レベルにおいて合意に達しており、契約がすべて調印されれば、2017年の竣工に向けて、技術的条件の討議に着手し、現地視察を行うことがすでに可能であると表明した。

　また、Vnukov大使は、北朝鮮の新指導部は韓国政府との従来の合意を履行する準備が出来ており、すなわち韓国、北朝鮮、ロシアのプロジェクトも引き続き推進されることになると表明した。但し、Vnukov大使は、当面の南北関係の緊張がプロジェクトの順調な進行を妨げており、ガスパイプラインは実現可能ではあるが、南北関係がパイプラインプロジェクトの相当部分に影響を及ぼすと指摘した上で、南北関係の緩和がなければ、プロジェクトの成功を期すことは極めて難しいとした。

　さらに、Vnukov大使は、南北関係の緊張のため、ロシアのハサンから北朝鮮羅津への鉄道の利用にも影響が出ており、ロシアは目下解決案を検討中であることを明らかにした。

　（生意社 6月21日）