全人代で政府工作報告を審議した際、一部の代表は、中国の石炭採掘への安全面の圧力と生態系の圧力はますます大きくなっており、最早石炭を無制限に採掘し続けることは不可能であるとの考えを示し、省エネ・排出削減を突破口として、強制的な仕組みを設けて石炭の消費総量を合理的に規制しなければならないと主張した。「今回の政府工作報告は初めてエネルギー消費総量の合理的な規制を打ち出した」と、全人代代表であり中国工程院副院長の謝克昌氏は述べた。

　2010年の中国の石炭総生産量は約32億トン、2011年には35億トン余りに達した。

　石炭生産大省の山西省は60年余りにわたって累計120億トン余りの石炭を生産し、80億トン余りを省外に移出した。1トンの石炭を採掘するためには2.48トンの水を消費しなければならない。謝克昌氏は、今後とも長期にわたって石炭は中国の一次エネルギーの生産と消費構造の中で主体的地位を占め続けるが、石炭産業は安全、高効率、低公害の採掘を実施し、省エネ・排出削減を突破口として、石炭エネルギーの消費総量を合理的に規制しなければならないとの考えを示した。

　（証券時報網 3月6日）