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中国
【石油・天然ガス】

露ルクオイル副社長が2016〜17年頃にロシア天然ガスの対中輸出開始との見通しを表明 (11/03/14)
2012/3/23
中国【石油・天然ガス】

 ロシア最大の民営石油会社ルクオイルのレオニード・ フェドゥン副社長は、2016〜17年にロシア産天然ガスの中国への輸出が開始されるとの見通しを示した。

 ルクオイルが3月14日にロンドンで発表した2021年までの戦略によると、同社は2021年までに同社の石油・天然ガス生産の中で天然ガスのシェアを27%にする計画。

 レオニード・ フェドゥン副社長は「我々の予想では2016〜2017年にロシアは中国への天然ガス輸出を開始する」と述べ、このことはロシア国内市場も含む天然ガス価格に影響するとし、「成長が続く中国経済は天然ガス需要を生むだろう。それはロシアの天然ガス価格を押し上げる要因になる」と述べた。また、フェドゥン副社長は、ロシアは将来も依然として欧州への天然ガスの大口サプライヤーであるとの考えを示した。

 ロシアと中国は天然ガス供給条件について法的拘束力を有する文書に調印しており、西ルートと東ルートの2種類の計画案が検討されている。前者は西シベリアの資源を使用し、後者は東シベリア、極東及びサハリンの資源を使用する。この東西2本のパイプラインによって合計680億m3の天然ガスを毎年中国へ供給する。うち300億m3が西ルートから供給される。

 2012年1月末、Gazpromのミレル社長は、東ルートからの供給はLNGを優先し、西ルートの交渉は価格問題の妥結を残すのみと表明した。昨年6月末、ミレルは、対中天然ガス輸送パイプライン建設はすでに準備万端であるとしていた。

 また、Gazpromのメドベージェフ副社長は今年2月、Gazpromは対中天然ガス輸出問題について年内に合意に達するよう努力するとしていた。

 (俄新網 RUSNEWS.China 3月14日)