中国国家能源局が3月16日公布した《シェールガス発展規画（2011〜2015年）》によると、2015年までに全国シェールガス資源ポテンシャルの調査と評価を基本的に完了し、一群のシェールガス探査開発区を建設し、大規模化生産を基本的に実現して、シェールガス年産量を65億m3とする。

　また、同規画によると、第12次5ヵ年規画期のシェールガス開発の重点任務として、（1）シェールガス資源ポテンシャルの調査と評価を展開する、（2）科学技術の重点研究を展開して、中国のシェールガス開発に適用できるコア技術を把握する、（3）全国の重点地区に19ヵ所のシェールガス探査開発区を建設する。

　シェールガスとは有機質に富む泥岩及びその挟層に賦存し、吸着もしくは遊離状態で存在する非在来型天然ガスを言う。成分はメタンを主とし、クリーンで高効率のエネルギー資源の一種である。シェールガスは在来型天然ガスに比べると、初期投資が大きく、開発コストが高く、回収サイクルが長いという特徴がある。近年、米国のシェールガス産業は急速に発展し、2011年の生産量は1,700億m3を超えている。シェールガス開発は世界のエネルギー分野の革命になるというのが国際社会の普遍的な見方である。シェールガスは天然ガス生産量を増やすだけでなく、世界の天然ガス市場やエネルギー供給構造、気候変動対策、さらには地政学的にも重要な影響を及ぼす。

　（新華網 3月19日）