経済成長の鈍化と国の調節策は重工業の発展に顕著な影響を及ぼしている。中国電力企業聯合会の統計によると、1〜2月の中国の電力使用量の伸び率は著しく下がり、工業、特に製造業の電力使用量の伸び率が下がった。建材と鉄鋼精錬業の電力使用量は前年同期に比べ下がった。火力発電の投資完了額も引き続き顕著な減少を示している。今年上半期の電力使用量は9％増に止まると予想される。

　某大手メーカーの幹部が記者に明かしたところでは、昨年同社は30％もの増収になったが、今年1〜2月はほぼ横ばいであった。今年1月の同社の電力使用量は約100万kWhで、昨年春節をはさんだ2月並みであった。今年、同社の受注は著しく減少し、協力企業の倒産が始まっている。

　また、某造船企業からの情報によると、同社が昨年受注した船舶はわずか10隻余りであり、しかもその殆どはエコノミー型船舶である。利益率は急低下し、昨年の純益は約4割減った。

　中国電力企業聯合会の統計によると、1〜2月の全国製造業の電力使用量は3,837億kWh、前年同期比0.5％下がった。1日当たり平均の製造業の電力使用量は64.2億kWh、前年同期比1.8％下がった。製造業の中で電力使用量の比較的大きい業種のうち、紡績業の電力使用量は前年同期比2.1％下がり、衣類・靴・帽子・皮革・ダウン及びその製品に到っては8.8％下がった。

　中国電力企業聯合会の予測では、「安定の中で進歩を求める」という経済基調の下で、電力使用量は穏健に増加し、第1四半期の電力使用量の伸び率は7〜8％、上半期の電力使用量の伸び率は9％前後になると予想され、上半期の電力使用量は2.44〜2.47兆kWh前後になるだろう。

　（広州日報 3月26日）