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【石油・天然ガス】

CNPCとベネズエラ合弁の広東恵来製油事業が国務院から承認 (12/04/11)
2012/4/19
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)とベネズエラ国営石油公社(PDVSA)が合弁で建設する広東省恵来年産2,000万トン製油プロジェクトが先般国務院からの承認を得た。

 同プロジェクトの持ち株比率は中国側が60%、ベネズエラ側が40%。広東省掲揚(恵来)大南海国際石化総合工業パークに建設する。全体計画では年間製油能力5,000万トンの世界クラスの超大型製油所を建設し、合わせて100万トン級のエチレンプラントも建設することになる。第1期の投資額は585億元、年間製油能力2,000万トン。

 CNPCは1,000万トンクラスの7大製油基地をすでに形成しており、一次処理能力は1.5億トンに上る。CNPCの大型製油能力は主に新疆、甘粛、寧夏など西北諸省と黒龍江、吉林、遼寧に集中している。しかし、中国の石油製品の主要消費地は東南部であり、CNPCはこれまで華南・華東地区に直接供給できる製油能力を欠き、「北油南送」と「西油東送」に依存する他なかった。

 CNPCは広東恵来プロジェクトの他にも、合弁相手と800億元投じて浙江省台州に年産2,000万トンの製油所を建設中である。また、四川年産1,000万トン製油プロジェクトも建設中である。これらのプロジェクトが完成すると、CNPCは華東・華南及び西南地区の石油化学配置がさらに整うことになる。

 CNPCの年次報告によると、2011年のCNPCの製油・化工部門の資本支出は427.81億元、うち216.53億元が製油施設の建設に当てられた。CNPCの2012年の製油・化工部門の資本支出は439億元になり、うち317億元が製油施設の建設と拡充に当てられる見通しである。建設される主な大型製油プロジェクトは主に四川石化、広東石化、華北石化、雲南石化、フフホト石化である。

 (中国証券報 4月11日)