国土資源部地質勘察司の于海峰副司長は、難題の克服や体制の刷新を通し、第12次5ヵ年規画期における探査開発のスタートと第13次5ヵ年規画期における高速発展を経て、シェールガス生産量は2020年には1,000億m3以上に達し、中国のエネルギーの重要な柱になるとの見通しを示した。

　于海峰副司長によると、中国はシェールガスをエネルギー探査開発の重要な位置に置いており、また、第12次5ヵ年規画はシェールガス等の非在来型石油ガスの開発と利用を推進するよう求めている。全国のシェールガス資源ポテンシャル調査評価が示しているように、中国の陸上シェールガス原始資源ポテンシャルは134.42兆m3、可採資源ポテンシャルは25.08兆m3（チベット・青海を含まず）に上る。

　中国のシェールガス資源ポテンシャルは大きく、分布面積は広い。主に四川盆地、重慶東部・湖北西部地区、雲南・湖南地区、オルドス盆地、タリム盆地などで埋蔵量、生産量の増加が期待される。しかし、中国の地質条件は複雑であり、類型も多様である。中国の探査開発技術は先進諸国とは極めて大きな格差がある。中国のシェールガス探査開発はスタートしたばかりであり、高速発展段階に進むにはまだまだ時間と条件を要する。

　（中国石油網 4月10日）