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【新エネルギー】

太陽光発電製品の価格下落でメーカーの利益が圧迫 (12/04/16)
2012/4/20
中国【新エネルギー】

 業界の専門家によると、太陽光発電システムの価格は今年も引き続き下落し、メーカーの利益維持の努力を損なうことになる。太陽光発電システムの価格はすでに1ワット当たり80〜85セントに下がり、2011年末の95セントからは10%下がった。昨年は1年間で約50%下がった。価格下落は販売増につながり、化石燃料との競争力も高まるが、メーカーはほとんど利益を出せなくなる。中国のサンテックやインリー、天合光能、米国のファーストソーラーは軒並み赤字である。

 昨年、世界の太陽光発電システムの需要は約40%増えたが、メーカーの生産能力過剰により、各社は値下げを迫られた。また、世界最大の市場であるドイツとイタリアでも過剰が原因で補助金が削減された。アナリストは今年の市場需要は昨年の27GWと横ばいになると予想する。ボストンコーエン社のアナリストは少なくとも2クォーターにわたって困難な時期が続くと指摘する。

 今月初め、かつては世界最大のソーラーメーカーであったドイツのQ-Cells社が破産を申請した。昨年はSolon社が破産を申請している。Solyndra社など米国の小企業は次々に倒産し、米国政府が支援する産業をめぐって政治紛争が先鋭化している。

 (北極星太陽光発電網 4月16日)