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中国
【省エネ・環境】

経済のグリーン化と経済成長は反比例 (2007/11/29)
2007/11/30
中国【省エネ・環境】

 経済発展を続ける珠江デルタ地区のGDPに対する緑のGDPの比率は広東省の西部や北部等の経済の遅れた地区に比べ小さいことが分かった。

 経済のグリーン化レベルが最も低いのは東莞市でわずか53.03%、その次が仏山市と深セン市である。いずれも珠江デルタの主要工業都市。一方、グリーン化レベルの最も高かったのは広東省北部の陽江市で、88.95%に達していた。但し、1人当たりの緑のGDPでは、深セン市が最も高く、42,627元に達しているが、最も低いのは広東省北部の河源市で、6,050元であった。

 グリーン化の程度と経済の発展が基本的に反比例の関係にあることが分かる。つまり、現在の中国においては、ほとんどすべての地区は資源と環境を代償に経済成長を実現しているのである。しかし、このような経済成長のパターンには、すでに極めて大きな弊害が現われている。最近政府は業績評価と省エネ・排出削減の達成度を連動させる政策を打ち出したが、このことは、政府が経済発展から環境保護に注意を移そうとしている現われである。緑のGDPは経済発展の健全度を的確に反映することができる。政府が今後この面での措置を強化すれば、時代遅れの経済成長パターンに対して大きな打撃を与えるだろう。

(中国能源網 11月29日)