科学技術部が先日公布した《ソーラー発電科技発展第12次5ヵ年専門規画》と《風力発電科技発展第12次5ヵ年専門規画》は第12次5ヵ年規画期における中国のソーラー発電と風力発電の科学技術の発展と産業化を進める上で指針になる。《風力発電科技発展第12次5ヵ年専門規画》は、超大型風力発電所の建設が中国の風力発電開発の需要の重点になることを提示している。第12次5ヵ年規画期に政府は6件の陸上風力発電基地と2件の海上及び沿海風力発電基地の建設を計画している。

　同規画の指摘によると、中国の利用可能な風力資源の評価は未だ精密ではなく、風力発電所の設計に必要な長期的な風力資源データが整っていない。風力発電所の設計ツールは外国のソフトに依存し、自前の知財権や中国の環境と地形条件に適した風力資源評価や、風力発電所の設計と最適化のソフトとシステムを欠いている。陸上の超大型風力発電所の建設だけでなく、同規画は第1回特許権事業入札が完了した海上風力発電についてもさらなる開発計画を打ち出している。

　また、同規画は、中国は海上風力発電の大規模開発を技術面でサポートするため、海上風力発電ユニットの開発及び産業化のキーテクノロジーの研究を展開することが必要であるとの考えを示している。

（中国経済導報 5月1日）