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【石油・天然ガス】

CNPCと露Gazpromの天然ガス価格交渉が又も失敗 (12/05/10)
2012/5/22
中国【石油・天然ガス】

 長年膠着している中国石油天然ガス集団(CNPC)とGazpromの天然ガス価格交渉はまたもや失敗した。李克強副首相は4月末にロシアを訪問した際に中国とロシアの企業は合計26件の重要協力で合意文書を交わしたが、CNPCとGazpromは価格問題で合意に達することはなかった。双方の交渉はすでに15回目になる。

 劉鉄男国家能源局長は4月28日、モスクワにおいて、天然ガス価格と市場の受入能力をめぐって依然問題があると表明した。また、同日、CNPCの蒋潔敏会長が中露貿易投資促進会議に参加した際、長らく存在している価格の隔たりには未だ歩み寄りはないとした。

 「現在、双方の価格差は約100ドル/千m3になる。もしロシア側の要求を呑んだ上で、CNPCがロシアの天然ガス輸入で赤字が出ないように国内で販売しようとするなら、中国国内の天然ガス価格をおよそ2倍以上に上げなければならない。結局、我々の試算では、双方の要求をすり合わせるには少なくとも5年か6年かかるだろう」と、CNPC経済技術研究院の上級エコノミストである徐博氏は指摘する。徐博氏によると、当面の中国の天然ガス需給状況から見て、ロシアから天然ガスを輸入する必要性は決して差し迫ったものではないが、国内の天然ガス需要が急増していることを考えると、CNPC等の企業が国内の天然ガス生産量を積極的に高めなければならない。

 CNPCの財務報告によると、2011年に同社は中央アジア天然ガスを155.3億m3、LNGを18.3億m3輸入したが、合計約214億元の赤字になった。今年は第1四半期の赤字額が102億元に達している。

 「今、ロシアの天然ガスを輸入しても赤字が増えるだけだ。その上、国内の天然ガス需要はそれほど多くはなっていない。結局、Gazpromとの交渉は今後も膠着が続くだろう」と、徐博氏は言う。

 (人民網 5月10日)