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【石炭】

神華集団とGEがクリーン・コールで協力 (12/05/11)
2012/5/22
中国【石炭】

 5月10日、神華集団の全額出資子会社である中国神華煤製油化工有限公司と通用電気(GE)中国有限公司の合弁による通用電気神華気化技術有限公司が上海に発足した。米中両国のクリーン・コール分野の協力に新たな幕が開かれたことになる。神華とGEは科学技術研究開発を本業とするハイテク企業を創業し、ガス化とクリーン・コール・テクノロジーの研究を進め、石炭ガス化複合発電(IGCC)市場を共同で開拓する。

 2009年11月17日、神華集団とGEは《ガス化技術の合弁会社設立に関する覚書》に調印し、2011年に合弁契約を結んだ。合弁会社は2012年2月に上海で登記を完了した。双方の持ち株は各50%。

 神華集団の王暁林副総経理(副社長)によると、両社の協力は長年にわたって基礎が固められており、世界初の石炭系オレフィン工業化モデルプロジェクトである神華包頭プロジェクトでもGEの石炭ガス化技術を採用している。中国最大で現代化が最も進んでいる石炭企業として、神華集団は豊かな石炭資源と石炭火力発電所を有するとともに、世界初の年産100万トン石炭直接液化事業と60万トンの石炭系オレフィン事業を完成させた。同社は石炭液化や石炭化学、種々の石炭ガス化プラントの運営で豊かな経験を有している。王暁林副総経理は、「神華とGEは協力を通して、技術開発、事業建設、生産運営などの優勢を発揮し、クリーン・コールの開発と利用のために高信頼性・高効率・クリーン・低コストの技術ソリューションを提供することが出来る」「米中両国の経済において石炭資源は重要な役割を果たし、石炭ガス化技術によって、豊かで低廉な資源を一層クリーンな方法で利用することが可能になる」と述べた。GEエネルギーグローバル副総裁のPaul Browning氏は、今回の合弁会社設立は、神華とGEにとって、将来の中国のガス化及びクリーン・コール・テクノロジー発展領域において戦略的意義を有する重要な投資であり、双方はそれぞれの技術、マネジメント及びサービス面での専門性を生かして、中国に総合的なガス化とクリーン・コール・テクノロジーを提供するとし、今回の協力は「市場+技術」の陳腐な協力ではなく、米中のエネルギー企業がそれぞれの特長を生かすウィン・ウィンの協力の模範例になるとした。

 神華とGEが今回の合弁会社設立によって、エネルギー、特にクリーン・コールの応用技術でリードし、IGCC事業の展開を逐次推進し、クリーン・コール・テクノロジーの進歩を加速し、優れた経済と社会収益を上げると期待される。

 (煤炭網 5月11日)