国家発展改革委員会は全般《天然ガス価格形成に関する指導意見》案の意見募集版について各地で小範囲の意見聴取を行い、関係企業や専門家を招いて座談形式の討論会を行った。今年は天然ガス価格改革が引き続き拡大される見込みである。昨年末、国家発展改革委員会は広東省と広西チワン族自治区において天然ガス価格決定制度改革実験を行い、コスト＋利潤の価格決定方式を市場ネットバックバリュー方式に改め、それぞれの省が一律のシティゲート価格を制定するとともに、需給双方が実際の取引価格を自主的に協議する形にした。今回、新たな改革が上流から全産業チェーンに到るまで広げられるとともに、コスト・利潤加算方式や市場ネットバックバリュー等の価格決定方式を総合的に考慮した上で、相対的に安定し、上流と下流が連動する天然ガス価格決定の仕組みを形成して、全国的に推進することになる。

　今回の意見聴取に参加した権威筋によると、国家発展改革委員会は意見募集版において、石油製品価格決定の仕組みに類似し、全産業チェーンをカバーする天然ガス価格決定の仕組みを確定するよう計画しており、設定価格の調整については、調整幅の窓口や時間の窓口等の各種条件を満たせば、価格を調整できるようにする。同権威筋によると、ネットバックバリュー方式であれ、ピーク・オフピーク価格変動や上下流連動といった方式であれ、いずれも過渡的な仕組みに過ぎず、改革を一気に実現することは不可能であり、段階的に進めるしかない。

（経済参考報 6月6日）